収穫期間に差がでる? 長日・短日・中性植物

雑学

LEDライトのタイマー設定、なんとなく「12時間くらいかな?」で決めていませんか?
実は、野菜によって「好みの昼の長さ」が違います。
これを間違えると、「葉っぱを食べたいのに、すぐ花が咲いて硬くなっちゃった!(収穫終了)」なんて悲劇が起きることも。
今回は、野菜が花を咲かせるタイミングを決める「長日・短日・中性」という分類と、室内水耕栽培での「点灯時間の目安」について解説します。

当サイトの「お野菜の記事」で各野菜の「お野菜データ」にある光周性の項目には、その野菜が長日・短日・中性かを掲載してますので、お役立てください。

野菜の運命を決める3つの分類

植物は「昼の長さ」を感じ取って、今の季節を知り、花を咲かせる準備をします。これを「光周性(こうしゅうせい)」と言います。

長日植物(ちょうじつしょくぶつ)

「春が来た!花を咲かせよう」タイプ
特徴: 日が長くなると(暗い時間が短くなると)スイッチが入って花を咲かせる植物。
代表: ホウレンソウ、ルッコラ
ここが罠:
これらは主に「葉」を食べる野菜です。花が咲く(トウ立ちする)と、茎が硬くなり、味も落ちて収穫終了になります。
室内で「よーし、たくさん育て!」と長時間LEDを当てすぎると、あっという間に花が咲いて失敗します。

短日植物(たんじつしょくぶつ)

「冬が近いぞ、急いで種を残さなきゃ」タイプ
特徴: 日が短くなると(夜が長くなると)スイッチが入って花を咲かせる植物。
代表: シソ(大葉)、バジル
ここが罠:
シソも「葉」を楽しむ野菜。花(穂ジソ)が出ると、新しい葉が出なくなり、葉も硬くなります。
秋になって窓辺の日が短くなると、株が小さくても花が咲いて終わってしまいます。

中性植物(ちゅうせいしょくぶつ)

「日の長さ? 関係ないね!」タイプ
特徴: 日照時間に関係なく、ある程度の大きさになったり、温度が合えば花を咲かせる植物。
代表選手: ミニトマト、小松菜、チンゲンサイ
メリット:
タイマー設定にそこまで神経質にならなくて良いので、初心者さんにも安心です。

Honey
Honey

【豆知識】実は「夜の長さ」を測っていた!

ここがちょっと面白い科学の話です。
「長日・短日」という名前ですが、植物が実際にカウントしているのは「昼の明るい時間」ではなく、「夜の暗い時間(連続暗期)」なんです。

短日植物(シソ)へのいたずら:
夜中に一瞬だけ部屋の電気をつけるとどうなるか?
植物は「あれ? まだ昼間か!」と勘違いして、夜のカウントがリセットされます。
これを逆手に取れば、シソの花を咲かせずに「永遠の夏」だと思わせて、長く収穫し続けることができます。

室内水耕栽培での「タイマー設定」攻略法

では、実際にLEDライトを何時間つければいいのか?
育てたい野菜に合わせて設定を変えましょう。

長日植物ホウレンソウ・ルッコラ
  • 目標: 花を咲かせたくない(葉を美味しく食べたい)。
  • 設定: 点灯時間を短め(10〜11時間)にする。

「まだ春じゃないよ、冬だよ」と騙すことで、花を咲かせずに葉っぱだけを大きく育てることができます。

短日植物シソ・バジル
  • 目標: 花を咲かせたくない(長く収穫を続けたい)。
  • 設定: 点灯時間を長め(14時間以上)にする。

「まだ夏だよ!」と騙し続けることで、秋になっても花を咲かせず、柔らかい葉を収穫し続けられます。

中性植物ミニトマト・小松菜
  • 目標: 元気に育てたい。
  • 設定: 点灯時間は長め(14〜16時間)でOK!

日の長さで変なスイッチが入ることがないので、電気代が許す限りたくさん光を当てて、光合成をさせてあげましょう。

市販LEDライトの「固定タイマー」攻略術

「うちのLEDライト、3時間・9時間・12時間の3つしか選べないんだけど…」
そんな場合でも、ちょっとした工夫で解決できます!

① ホウレンソウの場合(短くしたい)
12時間設定だと「長日」と勘違いされるリスクがあります。欲張らずに「9時間(または8時間)」を選んで、安全策を取りましょう。

② シソ・バジル・トマトの場合(長くしたい)
12時間設定では少し物足りないかもしれません。そんな時は「部屋の照明」と連携させましょう。テクニックとしては、LEDライトを「朝7時〜夜19時(12時間)」で設定します。
LEDが消えた後の「19時以降」は、リビングの部屋の明かりが当たる場所に置いておけばOK!
植物は「まだ昼間だ」と認識してくれるので、LEDのタイマー制限を超えて、長い時間「昼の状態」をキープできます。

まとめ

  • 長日(ホウレンソウ): 長い昼で花が咲く(収穫終了)。LEDは短めに!
  • 短日(シソ): 長い夜で花が咲く(収穫終了)。LEDは長め+部屋の明かりを活用!
  • 中性(小松菜・トマト): 時間は気にせず、たっぷり光を当てよう!

室内水耕栽培なら、ライトのON/OFFひとつで「野菜にとっての季節」をコントロールできます。
育てたい野菜がどのタイプかを知って、収穫期間を最大限に延ばしましょう!